一斉入居で新築マンションに引っ越しするけれど気をつけることって何がある?

新築マンションは入居希望者が非常に多く、少し時間が遅れただけで部屋が埋まってしまうこともあるほど人気があります。

全てが真新しい部屋に住めるのですから、当然と言えば当然ですよね。

やっとの思いで新築マンションに引っ越すことが決まった時は非常に嬉しく思うものですが、次に心配したいのが入居者による一斉入居です。

一世帯だけが引っ越すならまだしも、完成した新築マンションに多くの世帯が一斉に引っ越すとなると非常に大変なことになるでしょう。

一斉入居が始まることが予想される場合、様々なことに気を付ける必要性があります。

そこで、新築マンションに一斉入居する場合、どんなことに気を付ければいのかをご説明しましょう。

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一斉入居とは?

基本的に引っ越しは一世帯のみで行われるので、イマイチピンと来ない人もいるかもしれません。

一斉入居とは同じ日に多くの世帯が同時に引っ越すことを言います。

新築マンションの場合、完成と同時に引っ越す世帯が多いので、ほぼ確実に一斉入居することになるでしょう。

一斉入居によってどんなことが起こる?

個人の引っ越しなら自分の引っ越しだけ気にしていればいいので問題はないかもしれませんが、一斉入居となれば話は全く違ってきます。

一斉入居を行う際の一番の注意点は、複数の世帯が同時に引っ越し業者を利用して入居しようとすると、様々なトラブルが発生する可能性があることです。

複数の世帯が同時に引っ越すということは、マンションの入り口付近に世帯分の引っ越し業者が押し寄せ、それぞれの都合で一斉に引っ越し作業が開始されます。

当然、一斉に引っ越し作業を始めるとマンションの周辺一帯が引っ越しのトラックで埋め尽くされることになりますし、階段もエレベーターも非常に混雑するでしょう。

数多くの引っ越し業者が重い荷物など様々な荷物を持って搬送を繰り返す為、段取り良く引っ越せるはずがありません。

場合によっては他の世帯の荷物が自分の部屋に紛れ込んでいたり、逆に自分の荷物が別の住人の部屋に紛れ込んでいたり、養生をしない業者がマンションを傷つける可能性もあります。

それぞれが知らない業者同士なので、その場を取り仕切る誰かがいなければ我先にとどんどん行動してしまうのでトラブルに発展しやすくなるのです。

駐車スペースが足りなければエレベーターや階段の容量も足りなくなり、荷物の搬入が全く進まず、朝から引っ越し作業を始めたのに、夜になってようやく引っ越しが終わったなど大混乱を招くのが一斉入居の怖いところだと言えます。

しかし、その一斉入居を取り締まる役目を持つのが、幹事会社です。

一斉入居を取り締まる幹事会社とは?

幹事会社というのはマンションの販売会社及び管理会社が一斉入居の幹事となる引っ越し会社を選定し、選ばれた会社が幹事会社となります。

幹事会社に選ばれた引っ越し会社は一斉入居の際に行われる引っ越しのルールを取り決め、全ての入居者のスケジュールを組んでスムーズに引っ越しできるように計画します。

もちろんこの時は幹事会社が決めたルールに従って引っ越しを行うことになるので注意しましょう。

それでは、幹事会社が取り決める代表的なルールについてご説明しましょう。

幹事会社によってはルールに細かな違いがあるので、ルールの内容をよく確認する必要性があります。

詳しくはこちらをどうぞ

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搬入経路及び使用できるエレベーターの制限

もしも新築マンションに既に誰かが住んでいた場合、住人の迷惑にならないように荷物の搬入経路と使用するエレベーターに制限がかかります。

しかし、制限がかかるとなると全ての荷物を効率良く運ぶことができなくなる可能性が高く、引っ越し作業が終わるまで時間がかかるかもしれません。

ただ、他の住人に迷惑をかけない為の配慮なので仕方ないと考えましょう。

引っ越し作業が行われる日にちや時間は幹事会社が決める

全ての業者が一斉に引っ越し作業を始めるからこそ大混乱が起こるので、幹事会社はスムーズに引っ越し作業ができるように日にちと時間を幹事会社が決めることになっています。

日にちや時間を決める前に幹事会社による入居説明会が行われるので、アンケートに希望日を記入して提出する必要性があります。

なお、日にちを決めたとしても当日は新築マンションに到着した順から引っ越し作業を行うこともある為、早めに到着することも必要です。

引っ越しする日は完全予約制となっていますが、土日は人気なので抽選で引っ越しする世帯が決められることもあります。

また、引っ越し作業を2時間から3時間程度に制限するというルールが決められているので、その時間内に引っ越し作業を終わらせなければなりません。

もし時間内に引っ越し作業が終わらなかった場合は、もう一度予約を取り直してからでないと残りの荷物が搬入できないので注意しましょう。

引っ越しに使用するトラックの制限

新築マンションがある立地や地下駐車場、道路の舗装状態など様々な観点から見て搬入に関する条件が決められる為、引っ越しの際に使用するトラックの大きさに制限がかけられる可能性があります。

特に地下駐車場は高さ制限が設けられていることが多く、従来通りの大きなトラックでは搬入ができなくなる恐れがあるでしょう。

したがって地下駐車場を利用する場合は、高さが低いトラックを使用しなければなりません。

引っ越し作業員の人数制限

時間制限や使用するトラックに制限がかけられていることにより、引っ越し作業員を多く動員する制限が決められていることもあります。

時間制限やトラックの制限がかけられていると、引っ越し業者はスタッフの人数を減らしてコストを減らそうと考える可能性があるので、それを防ぐ為の措置であると考えられるでしょう。

また、スタッフの人数を減らしてしまうと作業時間内に全ての荷物の搬入が終わらない可能性があるので、それを防ぐ為に決められたルールでもあります。

引っ越し作業が完了した後のダンボールを初めとする資材の回収

いくら順番が決められるといっても、多くの引越しが行われる以上はたくさんのダンボールが廃棄されることになります。

もし廃棄する予定のダンボールを適当な場所に置いてしまうと他の引っ越し業者の邪魔になってしまうので、速やかに回収することが求められます。

どの会社が養生を行う必要性があるのか

せっかくの新築マンションを傷つけないように養生する必要性がありますが、幹事会社が養生を行うのか、それともそれぞれの引っ越し業者が養生を行うのか確認する必要性があります。

もし引っ越し業者が養生を行う場合は養生に必要な資材が足りない場合がありますし、幹事会社以外の引っ越し業者に依頼する場合は一斉入居が行われることを説明しなければなりません。

マンションによって細かなルールの違いがある為、ルールを細かく確認しておく必要性があるでしょう。

必ず幹事会社に引っ越しを依頼しないとダメなの?

幹事会社を利用するにあたって入居説明会などが行われ、「幹事会社を利用した方が安全」「幹事会社に必ず依頼しましょう」などと言われることがありますが、必ずしも幹事会社を利用しなければならないわけではありません。

一見強制力があるように見えて、実は一斉入居に関するルールを守ってくれるのであれば自分で選んだ引っ越し業者を利用しても構わないのです。

では、幹事会社と引っ越し業者を選ぶポイントについてご説明しましょう。

幹事会社に依頼すると料金が高くなる?

幹事会社に引っ越しを依頼する場合、気を付けておきたいのは思った以上に高い料金を請求されるか可能性が高いということです。

幹事会社が全ての引っ越しを取りまとめて管理するのですから、当然と言えば当然だと言えるでしょう。

だからといって必ずしも別の引っ越し業者に依頼したら料金が安くなるかといえば、必ずしもそうなるわけではありません。

別の引っ越し業者に依頼する場合は一斉入居のルールの詳細を説明しなければなりませんし、条件が厳しいと料金も自然と高くなります。

もちろん十分な説明をしておかないと、後から追加料金が発生することもあるので注意しましょう。

また、別の引っ越し業者に依頼した場合は幹事会社の引っ越しが優先されることも忘れてはいけません。

幹事会社が優先されるということは、時間の合間を縫って引っ越し作業を行うことになるので時間もかかりやすくなるでしょう。

ただ、引っ越し業者を利用するにあたって一斉入居が行われることを伝えると、その分経験豊富なスタッフを動員してくれる可能性が高いので質が高い引っ越しができるかもしれません。

幹事会社に依頼するメリット

幹事会社に依頼すると料金が高くなる可能性が上がりますが、もちろんメリットもあります。

まず、幹事会社が全ての引っ越しのスケジュールを管理してまとめている為、引っ越し作業に関するトラブルが発生しにくくなります。

マンション内に幹事会社のスタッフが常駐しているので分からないことがあったらすぐに聞くこともできますし、引っ越しの細かなところまで打ち合わせができているのでスムーズな引越しができるでしょう。

引っ越し作業は幹事会社が優先されるので、予算に問題がない限り幹事会社に任せるのがおすすめですね。

さいごに

新築マンションはどの入居希望者も早く住みたいと思うのも無理はありません。

早い者勝ちと言える物件を獲得してようやく引っ越しする日が決まった以上、引っ越しもトラブルが起こることなく済ませたいものですよね。

もしも予算に問題がないのであれば、幹事会社に任せた方がストレスなくスムーズに引っ越せるかもしれません。

ただ、別の引っ越し業者を利用するメリットもあるので、きちんと状況を説明して新たな新生活を始める為の引っ越しを行いましょう。

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