引っ越しの準備をするにあたり、とても大事な荷物を引っ越し業者が運ぶことに対して不安に思ったことがある人もいるのではないでしょうか?
いくらプロの引っ越し業者といっても、万が一大事な荷物を破損してしまったり故障させてしまったりすることも少なからずあります。
もしもスタッフが万が一荷物を破損、または故障するようなことがあったら弁償してくれるのか気になりますよね。
もちろんそんな時のために保険に入っている引っ越し業者もいるかもしれません。
この記事を読み込むことで、引っ越しに保険はあるのか、そして引っ越し業者が荷物を破損させるようなことがあれば弁償してくれるのかが分かります。
それでは、引っ越しに保険はあるのか、スタッフが大事な荷物を破損、故障させるようなことがあったら弁償してくれるのかについてご説明しましょう。
引っ越しの保険の有無が気になるなら、是非とも参考にしてみてくださいね。
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もくじ
ほとんどの引っ越し業者は保険に加入している
いくらプロの引っ越し業者とはいえ、何らかの原因によって依頼者の荷物を破損させてしまうことは少なくありません。
しかし、引っ越し業者は万が一の時のために保険に加入しているため、その点では安心できます。
それでは、引っ越しにおける保険についてご説明しましょう。
引っ越し業者のミスで荷物が破損されると、弁償してもらえる
そもそも引っ越し業者が荷物を壊してしまった場合、弁償してもらえるのか気になりますよね。
結論から言えば、依頼者ではなく引っ越し業者のミスによって荷物が破損してしまった場合、弁償する義務が発生します。
もちろん依頼者側のミスなら弁償してくれませんが、引っ越し業者がミスをしたことで荷物が破損することは万が一にも起こり得ることです。
これは国土交通省が定めている『標準引越運送約款』に記載されており、全ての引っ越し業者は必ず約款を守って弁償しなければなりません。
いかにホームページに弁償する意思がハッキリ記載されていなくても、引っ越し業者のミスで破損したら弁償してくれるものだと思いましょう。
また、引っ越し業者と契約する前にきちんと標準引越運送約款が提示されているかどうかも確認するのが得策です。
運送業者貨物賠償責任保険に加入しているかが重要
いかなる引っ越し業者であってもミスをすることがある以上、スタッフの荷物に対する慎重さは群を抜いています。
しかし、そんな引っ越し業者でも何らかの原因によって依頼者の荷物を破損させてしまうことがあります。
そのような万が一の時のために加入しているのが、『運送業者貨物賠償責任保険』という保険です。
運送業者貨物賠償責任保険とは引っ越し業者が作業中に何らかの原因によってミスを起こし、荷物を破損・紛失させた場合に賠償責任を補償するというものです。
引っ越し業者としてはいかに引っ越し作業に慣れているといっても絶対に荷物を破損させないとは言い切れないので、運送業者貨物賠償責任保険に加入しています。
ただし、全ての引っ越し業者がこの保険に加入しているわけではありません。
この保険に加入する以上は保険料を支払わなければならず、荷物を破損・紛失させる可能性があるというリスクがあるので保険料も高めです。
中には高い保険料を支払いたくないがために、保険に加入していない引っ越し業者が存在します。
安心して荷物を任せたいなら、保険に加入している引っ越し業者を探す必要性があるでしょう。
引っ越し業者に弁償してもらう時の注意点
明らかに引っ越し業者のミスだと判断されれば弁償してくれますが、必ずしもそうなるとは限りません。
中には破損・紛失しても弁償の対象にならない荷物もあるので、注意が必要です。
それでは、引っ越し業者に弁償してもらう時の注意点についてご説明しましょう。
一番の焦点は、依頼者と引っ越し業者のどちらに責任があるのかどうか
引っ越し作業中に荷物が破損、または紛失してしまうトラブルが発生したとします。
当然ながら依頼者としては引っ越し業者が荷物を破損、または紛失させたのではないかと思うかもしれませんが、引っ越し業者としては「梱包が甘かったのではないか」と予測しました。
この場合、どちらに責任があるのでしょうか?
実は引っ越し作業中の破損や紛失トラブルはトラブルがこじれやすく、どちらに責任があるのかどうかで話が一向に終わらないことも珍しくありません。
最大限判断できるところは、明らかに引っ越し業者の人為的なミスが起きたかどうかどうかが焦点になります。
引っ越し業者が弁償してくれる条件は、「引っ越し業者の人為的なミスによって荷物が破損・紛失した」場合によるものです。
つまり、人為的なミスを証明できない限り、依頼者側の責任になる可能性が高いと言えるでしょう。
そうでなくとも荷物が破損してしまった場合でも、依頼者の梱包が甘いと判断されれば弁償する義務は発生しません。
このようにどちらに責任があるのか証明しにくいので、いかに状況を確認して原因を突き止めていくかが重要になります。
もし引っ越し作業が終わった後に荷物が破損・紛失していることが分かったら、すぐに引っ越し作業を行った業者に連絡しましょう。
標準引越運送約款では荷物の破損・紛失の届け出は3ヶ月以内とされているものの、それでは状況証拠が少なくなり、当時の状況を思い出しにくくなって破損や紛失の原因が特定しにくくなってしまいます。
このことから、もし荷物が破損・紛失したことが発覚した時点で引っ越し業者の責任者に確認してもらうのがベストです。
弁償の対象にならない荷物がある
引っ越し業者によって荷物が破損されれば何でも弁償してもらうのが当たり前だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
いくら荷物が破損しても弁償できるものとできないものがあるので、なんでもかんでも弁償してもらえると思わないようにしましょう。
それでは、弁償してくれるものとされないものについてご説明しましょう。
弁償してくれる範囲
引っ越し業者のミスによって弁償してくれる範囲は、以下の通りです。
・引っ越し作業全般に最中に起きた事故による破損・紛失
・依頼主が訴訟を起こしたことで発生した訴訟や仲裁、調停費用
これだけだと範囲が狭いかもしれませんが、引っ越し作業中に起こる人為的なミスや訴訟中に発生する費用などを弁償してくれるので、範囲は非常に広いと言えるでしょう。
弁償されないもの
反対に引っ越し業者が弁償の対象にはならないものは、以下の通りです。
・宝石や貴金属など
・美術品や骨董品など
・現金や地金、有価証券類
・設計図や模型、帳簿
・法に触れるものや公序良俗に反するもの
以上の荷物は破損や紛失したとしても責任を負う範疇を超えていると判断されるので、弁償されません。
スムーズに弁償してくれるようにするためにも、事前に引っ越し業者に確認しよう
もしも引っ越し業者が弁償してくれるような事態になった時のために、事前に確認しておくことはたくさんあります。
事前の準備が功を奏することもあるので、確認を怠らないようにするのが得策です。
事前に確認しておくことについて
引っ越し作業をスムーズに進めるため、荷物の破損や紛失トラブルを起こさないためにも、事前に確認しておくことがあります。
確認しておきたいことは、以下の通りです。
・正確な荷物の内容を伝える
・高額な商品を運んでもらいたい場合は、事前に申請する
・割れ物などの壊れやすいものがあることを伝える
・引っ越し業者が加入している保険の詳細を確認する
・引っ越し業者が弁償の補償対象にならない荷物を確認する
事前にしっかりと確認することで、荷物の破損や紛失トラブルを防ぐことができます。
また、引っ越し業者によっては弁償の補償対象が違う可能性があるので、何を弁償してくれて何を弁償してくれないのかを確認しましょう。
自分で保険に入る手段もある
引っ越し業者の保険を頼りにするより、自分で保険に加入するという方法もあります。
自分で保険に加入する場合は「運送保険」というものに加入することになり、最大補償額んの1000万円に対して2000円程度の掛け金を支払うことになります。
運送保険に加入したいなら、保険会社に問い合わせるか、引っ越し業者を経由する方法のどちらかを選ぶ必要性があるでしょう。
あとは引っ越し業者が加入している保険と同じで、引っ越し業者の人為的なミスによる破損や紛失が条件となります。
さいごに
自分の大事な荷物を引っ越し業者が破損・紛失させてしまうようなことがあれば、弁償してもらうのは当たり前だと考えるでしょう。
引っ越し業者か自分が保険に加入していれば弁償してもらうことができますが、中には弁償の対象にならない荷物もあります。
そもそも荷物が破損・紛失するようなことがないように徹底するのはもちろん、弁償されない荷物が何なのかを確認するのが得策ですね。
引っ越しのためにある引越し業者に見積もりを取ったら73,300円でした。
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