引越しするなら住民票は移さないとダメなの?

引越しする時期になると、引越し先を探したり荷造りを始めたり、ガスや電気、水道な様々な手続きを行わなければならないのでとても忙しくなりますよね。

忙しさに追われる中でつい手続きを忘れているものもあるかもしれませんし、ギリギリになって手続きを終われた人も多いのではないでしょうか。

中でも住民票の問題は絶対に欠かすことは出来ません。

そこで疑問に思うのが、住民票は必ず移さないとダメなのかどうかについてです。

つい実家に住民票を置きっ放しにしている人も多くいるので、この問題は自分一人で判断するのは難しいかもしれません。

そこで、引越しするなら住民票を移さないとダメなのかについてご説明しましょう。

住民票の手続きについては「引越しする際の住民票の手続きは?移動するタイミングはいつなの?」をご覧ください。

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引越しの際に住民票を移さないとダメなの?

引越しの際に住民票を移すかどうかについてですが、結論から言えば基本的に移さないとダメです。

引越しする時には実家に住民票を残す場合を除き、必ず移すことが法律で定められています。

住民票を移す為には引越し先の市役所などに行って手続きを行うことになりますが、住民票を移さないのであればその手続きを行わないで済みます。

しかし、たった一つのメリットだけで他のデメリットを見過ごしてしまうのは得策ではありません。

新しい生活が始まるということでやらなければならないことが山積みかもしれませんが、住民票の移動を怠ることで様々なデメリットが発生するのです。

では、どのようなデメリットが発生するのかをご説明しましょう。

引越し先の選挙に参加出来なくなる

選挙に参加する気がないといえばそれまでかもしれませんが、もしも選挙に参加する気があるのであれば住民票の存在は大切です。

何故なら選挙に投票出来る権利が発生するのは住民票が置いてある地域のみだからです。

つまり、引越しの際に新しい住所に変わったとしても住民票は以前のままなので、新しい住所がある地域の選挙権を得ることが出来なくなります。

引越し先の地域の選挙に参加する為には住民票を移して選挙権を得なければならないので、選挙に参加する気がある人は必ず住民票を移しましょう。

印鑑登録が出来ない

印鑑の登録を行う際に住民票を移していないと、様々な証明書類が住民票が置いてある場所の住所でしか認められない為、引越し先で印鑑登録が出来なくなります。

印鑑登録は住民票に記載されている地域の役場に申請を求めることで、その有効性が確率されます。

住民票を移すと以前の住所があった地域での有効性が失われるので、引越し先での申請を行う必要性があります。

しかし、住民票を置きっ放しにしている場合、以前の住所のままでは印鑑登録の申請を行うことが出来ない為、どんなに説得しても出来ないものは出来ないと言われてしまうでしょう。

逆に言えば住民票を移さなければ以前の住所での印鑑登録が有効になっているままですが、実家が離れている場合だと後々面倒になるので住民票を移すのが基本です。

引越し先で免許の更新が出来ず、免許の更新を求めるハガキも来ない

運転免許証などの免許を取得している場合、定期的に免許の更新を行わなければなりません。

しかし、免許の更新を行うのは住民票が置いてある地域の役所なので、もしも住民票を移していない場合は現住所での免許の更新が出来ません。

自分で免許の更新日を忘れていなければ住民票が置いてある地域の役所で更新を行うことが出来るものの、もし更新日を忘れていたらどうなるのかは目に見えています。

更新日を忘れていても更新の通知がハガキで郵送されますが、ハガキが郵送されるのは現住所ではなく住民票が置いてある住所になります。

つまり、住民票を移していなければ更新の通知をするハガキが郵送されないので、更新日を忘れていたらいつの間にか免許が取り消しになる恐れがあるのです。

免許が取り消しになったら、再び免許を取り戻すのに手間がかかってしまうので、普段から忙しい人は住民票を移すのがベストでしょう。

本人確認郵便が受け取れないものがある

本人確認が必要な書類は様々な種類があり、中には本人だと証明出来るものを提示する必要があるものやそうでないものがあります。

もちろん住民票を移していなくても受け取れるものがありますが、口座などを初めとする重要な書類を受け取る時は住所を変更した後の証明書などの提示が求められます。

つまり、住民票を移しておらず、以前の住所が記載されている証明書などを提示しても重要書類を受け取ることが出来ません。

たとえ本人の写真が貼られている証明書であっても住民票が移されていなければ、窓口で住民票を移すように言われるだけなので注意しましょう。

場合によっては住所不定になる危険性もある!?

住民票を移さないケースの一つとして、最終的に住所不定になる危険性が挙げられます。

基本的に住民票を移す場合、実家から賃貸住宅へ移しますが、賃貸住宅から別の賃貸住宅へ引越すことになった時は必ず住民票を移しましょう。

もしも賃貸から賃貸へ引越す際に住民票を移さなかった場合、以前住んでいた部屋に入居する人が現れた時、移していない自分の住民票が削除されてしまうのです。

後から以前の住民票を現住所へ移したかったとしても、置いてあった住民票が削除されて既に別の人の住民票に変わっている為、住民票が削除された時点で住所不定という扱いになります。

住所不定になってしまうと保険に加入することが出来なくなったり、免許の更新が出来なくなったり、税金の納税など生活面で不便になることばかりです。

賃貸から賃貸へ引越すならくれぐれも住民票の移動を怠らないようにしてくださいね。

住民票を移していないことが発覚すると、罰金が課せられる可能性がある?

住民票を移していないことがバレなければいいと考えている人がいますが、もし義務化されている住民票の移動を怠っていることがバレた場合は5万円以下の罰金が課せられる可能性があります。

相場は大体5000円から2万円といったところですが、故意に住民票を移していなかった場合は多額の罰金が課せられるかもしれません。

ただ、どうしても住民票を移すことが出来なかったやむを得ない事情があるのであれば罰金が免除されることもあるので、事情がある場合はきちんと説明しましょう。

会社で働く場合も住民票を移しているかが重要になる

会社に勤務する際に様々な手当が支給されるかと思われますが、通勤費や住居手当などの支給を求める場合は、住民票の提出が必要になります。

もちろん住民票がしっかり移してあるなら手当が支給されますが、移していない場合は以前の住民票を提出することになります。

もしも住民票が遠方の実家に置いてある場合、実家に住んでいて実家から通っている扱いになる為、通勤費も住居手当も支給されません。

また、会社は住民税や年金など給料から様々な天引きが行われますが、この時に実家に住民票が置いてある場合だと会社が手続きする負担が大きくなるので認められない可能性があります。

住民票がある地域に納めなければならない税金の問題もありますし、一人の立派な社会人として出来るはずの住民票の移動を行っていないということで世間的な信用を失いかねないなど、リスクが大きすぎます。

社会人として住民票の移動といった必要最低限のことは出来るようにしておくのが基本です。

住民票が実家に置いてあっても、その近くに住んでいるならOK?

引越す際に住民票を移すのは義務化されていますが、実家のすぐ近くに引越す場合は移さなくても大丈夫だと言えます。

住民票の移動は法律で決められていますが、定期的に実家に帰る場合や実家とは別の生活拠点があるなどの場合は住民票を移さなくてもいいという法律もあります。

そもそも問題として懸念されるのが、住民票が置いてある実家に届く様々な書類を逐一チェックしてその都度処理出来るかどうかです。

免許更新の通知が来たら即座に更新したり、重要書類をすぐに受け取れるようでなければ意味がありません。

特に実家より遠方に住んでいる人は移動が大変なので、住民票を移すべきでしょう。

しかし、実家のすぐ近くに住んでいる人などは定期的に実家に帰って書類を確認することが出来る為、滞りなく全ての手続きを済ませることが可能だと判断されます。

すぐに実家に帰れる距離に引越すのであれば、住民票を移す必要性はないと言えるでしょう。

さいごに

たかが住民票だと思って油断していると、会社に勤める場合や私生活に大きな影響を与えることになるでしょう。

住民票の移動は基本的に義務化されているので、実家よりも遠くに引越す場合は必ず住民票を移すことが何よりも重要です。

社会人としての信用を保つ為でもありますし、住民票の提示が求められる場面は社会人になってからかなり増加する為、住民票の移し方を覚えることが大切ですね。

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