もしも遠方への引っ越しが決まった時、引っ越しに向けて様々な準備をしなければなりません。
しかし、犬を飼っている人が引っ越しする場合は、遠方への長距離輸送をしなければならないでしょう。
人間でなら問題ないことでも、犬にとっては精神的にも肉体的にも相当な負担がかかってしまいます。
犬への負担を考える為にも、車や飛行機、新幹線などの移動手段に耐えられるかどうかが重要です。
そこで、引っ越しの際に車や飛行機、新幹線などの長距離輸送を行う時の注意点についてご説明しましょう。
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もくじ
まず、犬の引っ越しを行う前にしておきたいこと
長距離輸送の準備を始める前にしておきたいのが、次の動物病院への引き継ぎです。
遠方に引っ越してしまうと今まで通っていたかかりつけの動物病院へ通えなくなるので、転居先の動物病院に引き継げるようにしなければなりません。
犬の健康状態や病気、そして引っ越しによって体調を崩した時など、様々な情報を伝える必要性があります。
転居先の動物病院としてもそういった情報があるとスムーズに診察・治療が行えるので、いざという時に混乱せずに済むでしょう。
引き継ぎをお願いする時に、転居先にあるおすすめの動物病院を紹介してくれることもある為、頼りになりますね。
車や飛行機、新幹線で犬の長距離輸送をする際の注意点
引っ越しの準備が終わった後、いよいよ愛犬の長距離輸送を行うわけですが、車や飛行機、新幹線のどれが一番移動に適しているのでしょうか。
犬といってもそれぞれ様々な性格がありますし、体格も違うのでどの方法でもいいというわけではありません。
どの移動手段でも長い移動時間によって犬にストレスを与えてしまうことに変わりはないので、事前に出来る限りの準備を進めておいた方がいいでしょう。
引っ越し業者が犬の輸送を行ってくれることもありますが、動物輸送を行っている業者はほとんど存在しません。
引っ越しする日が近づくにつれて犬を輸送してくれる業者を探す方が大変かもしれませんね。
では、車や飛行機、新幹線で長距離輸送する際の注意点などをご説明しましょう。
車で犬の長距離輸送をする場合
引っ越しによる長距離輸送をするなら、新幹線や飛行機よりも車での移動が最もおすすめ出来ます。
犬にとって大好きな飼い主の姿が見えない状況というのは非常にストレスを感じたり、不安になったりするので同じ空間に飼い主がいる車内であれば安心します。
犬のペースに合わせて移動出来ますし、身体を撫でてあげたり水を飲ませてあげたりと最大限愛犬を気遣った移動が出来るでしょう。
愛犬の精神的なストレスや不安を出来る限り軽減させてあげる為にも、車での移動がおすすめです。
車で犬の長距離輸送をする場合の注意点
車で愛犬を長距離輸送する場合、注意しておきたいのが車内での愛犬の扱いや乗り物酔いです。
犬は猫ほどバランス感覚に優れていないので乗り物酔いを起こす可能性があります。
事前に動物病院を受診して長距離輸送に耐えられるかどうかを相談し、もし乗り物酔いするようであれば酔い止めを飲ませてあげる必要性があります。
犬が酔うと身体に負担がかかりますし、車内も大変なことになるので注意しましょう。
次に気を付けたいのは、車に慣れていない愛犬です、
車に慣れていない愛犬をそのまま連れて移動すると、愛犬に与える不安やストレスが大きくなるでしょう。
落ち着きがなくなることも大いにあるので、事前に車での移動に慣れさせておくことが重要です。
最初は車に乗せるだけに留め、次から徐々に移動距離を増やし、おとなしく乗っていたらご褒美をあげるようにすると上手くいきやすいです。
そして犬を車に乗せる時、車内でむやみに移動させない必要性もあります。
爪でシートをボロボロにすることもあれば停車中に車の外に出てしまうこともあります。
もちろん運転中に飼い主の邪魔をすることもあるので、最低限ハーネスやリードをつけておきましょう。
シートにカバーをつけたり、窓は犬の頭が出ない範囲で開けたりと犬の様子に気を配るようにすることが大切です。
本来であればキャリーバッグかゲージに入れておくと対処しやすいでしょう。
飛行機で犬の長距離輸送をする場合
飛行機で犬の長距離輸送をする場合、犬は機内の特別貨物室に預けることになります。
特別貨物室には冷暖房が機能しており、たとえ犬にとって慣れない環境だったとしても移動時間が短いのが最大のメリットです。
車や新幹線と比べて飛行機での移動時間は国内で1時間から3時間と短く、それだけ犬に与える不安やストレスも減ります。
たとえ犬が鳴いたとしても、周りに他の人はいないので気を遣う必要性もありません。
飛行機で犬の長距離輸送をする場合の注意点
飛行機で犬の長距離輸送をする場合、一番の注意点は飼い主と離れ離れになってしまうことです。
犬にとって大好きな飼い主と離れ離れになりながら数時間待っている状況はストレスや緊張、不安以外の何物でもないので、たとえ数時間だとしても相当なストレスになるでしょう。
少なからず乗り物酔いを起こす可能性もありますし、飛行機は気圧の変動が激しいので犬もびっくりしやすいです。
冷暖房が利いているといっても夏の暑い日は室温が上がりやすい為、早朝や夜など涼しい時間帯に出発することも検討した方が良いでしょう。
何より、犬を預ける際に何があっても責任を負わないという同意書にサインしなければならないので、少なからずリスクがある方法だということを覚悟しておきましょう。
新幹線で犬の長距離輸送をする場合
新幹線で犬の長距離輸送をする場合は、公共機関を利用するということで必ずキャリーバッグかゲージに入れておく必要性があります。
キャリーバッグやゲージのサイズも制限されており、長さが最大70㎝、縦と横、高さの合計が90㎝程度、そして犬を入れた時の重さが10キロ以内でなければなりません。
小型犬なら難なく乗車出来るかもしれませんが、大型犬ともなると重量オーバーで利用出来ない可能性があるでしょう。
もし制限内であれば手回り品として280円を支払うことで切符が購入出来ます。
キャリーバッグやゲージは蓋がついているものが望ましく、さらに見知らぬ人が多く乗り込んでくるので犬に大きな不安やストレスを感じさせてしまいます。
犬に余計な不安やストレスを与えない為にも、キャリーバッグやゲージに布をかぶせて外の様子を見せず、少し薄暗くしておくのが得策です。
新幹線を利用するメリットは、飼い主がそばにいることや乗り物酔いしにくいこと、そして振動や音が少ないことです。
犬にとって飼い主がそばにいることこそ安心するものはありませんし、車ほど揺れないので乗り物酔いしにくいでしょう。
必ずしも乗り物酔いしないとは限りませんが、念の為に酔い止めを持参しましょう。
新幹線で犬の長距離輸送をする場合の注意点
新幹線で犬の長距離輸送をする際に注意しておきたいのが、飛行機と比べて移動時間が長く、周りの人に気を遣わなければならないことです。
また、公共機関のマナーとしてキャリーバッグやゲージから犬を出してあげるのは絶対にNGです。
飛行機は国内であれば1時間から3時間程度で到着しますが、新幹線での移動だとそれ以上かかる可能性が高いです。
いくら振動や音が少ないといっても長時間の移動によって犬が疲労やストレスを溜めてしまいやすいでしょう。
また、犬は猫よりも声量が大きいので他に乗っている人達の迷惑になってしまいます。
犬が鳴かないようにするのは基本的に無理なので、出来る限り不安を和らげるように徹底しましょう。
さいごに
基本的にどの方法でも愛犬に不安や緊張、ストレスを与えることに変わりはありません。
少なからずリスクがある方法でもありますし、無事に転居先に移動する為にも出来ることは事前に行っておくべきでしょう。
犬を最優先に考え、事前に慣らせることは慣らすなど犬の為に出来ることをしましょう。
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