引越し時の印鑑登録の廃止手続きって必要?どうしたらいいの?

引越しの際には非常にやることが多く、様々な手続きに追われて他のことが疎かになっているケースもあるでしょう。

住民票などを初めとする様々な手続きを行う際に必要な書類を集めたり、引越しの前後の限られた日数の中で慌ただしく動かなければならず、休まる暇がないほどかもしれません。

そこで疑問になりやすいのが、印鑑登録の廃止手続きに関する問題です。

印鑑登録は大事な手続きではありますが、それを廃止する手続きというのは本当に必要なのかどうか分かりにくいですよね。

そこで、印鑑登録の廃止手続きの必要性や、その方法についてご説明しましょう。

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そもそも印鑑登録って何なの?

印鑑登録とは自分の印鑑を住んでいる市区町村の役所に登録するという、一見するとよく分からないものですが、これにはちゃんとした理由があります。

この登録の一番重要なポイントはこの印鑑登録を行うことで自分が持つ印鑑が本物だということを証明出来る点です。

世の中には他人の印鑑で悪質な手続きを行う事例が多く、様々な被害に遭う羽目になりかねません。

印鑑登録を行っておけば、たとえ他人が自分の銀行からお金を借りたり手続きを行ったとしても、印鑑登録の証明によってこれらの手続きが不当なものであるということが証明出来るのです。

主に住宅や不動産など大きな買い物をする際に印鑑証明が求められる為、この登録はほぼ必要不可欠だと言えるでしょう。

なお、印鑑登録を行う際には市販で売られているシャチハタなどでは自分の印鑑だと証明出来ないので、自分のオリジナルの印鑑で登録手続きを行う必要性があります。

印鑑登録の廃止手続きとは?

印鑑登録を行っている人は、違う市区町村に引越す際に印鑑登録の廃止手続きを行わなければなりません。

引越しの際にはいろいろとやらなければならないことが非常に多い為、忙しい時に廃止手続きをしている暇がないかもしれません。

そんな忙しい時に、なぜ廃止手続きが必要になるのかをご説明しましょう。

なんで印鑑登録の廃止手続きをしなければならないの?

印鑑登録の手続きは元々各市区町村で行われている為、違う市区町村に引越してしまうと効果を発揮しなくなるからです。

そもそも引越す場合は転出届を提出しなければならないので、その際に印鑑登録の廃止手続きを行うことになるでしょう。

また、廃止手続きの際には印鑑登録証が必要になることがあるので、事前に探し出しておきましょうね。

現在とは違う市区町村に引越す場合の廃止手続きはどうするの?

まず、現在とは違う市区町村に引越す場合は引越す前の市区町村の役所に転出届を提出、加えて印鑑登録廃止手続届を提出するだけでOKです。

転出届と印鑑登録廃止手続届を提出したら、後は役所が自動的に印鑑登録の廃止手続きを行って抹消してくれるので非常に簡単です。

なお、手続きを行う際には本人確認として登録印と免許証や健康保険証などの本人確認書類が求められるので忘れずに持参しましょう。

また、市区町村によっては印鑑登録証の返却が求められるので、忘れずに持参して返却しましょう。

しかし、誤って印鑑登録証を無くしてしまった場合は返却出来ないので困った人もいるかもしれませんが、持っていたら返却すればいいだけで絶対に返却しなければならないというわけではありません。

なので、手元に印鑑登録証がなかったとしても安心してくださいね。

印鑑登録の廃止手続きは代理人でも出来ますが、手続きを行う際には先ほど説明した必要書類に加えて本人の自署押印がされた委任状と代理人の印鑑が必要になります。

同じ市区町村内に引越す場合の印鑑登録の廃止手続きはどうなる?

印鑑登録の廃止手続きが必要になるのは、基本的に現在とは違う市区町村に引越した場合の話です。

同じ市区町村内に引越す際に転居届を提出する必要がありますが、提出と同時に印鑑登録の情報も全て新しい引越し先に変更してくれます。

つまり、同じ市区町村内であれば印鑑登録の廃止手続きを行う必要性がなく、全ての情報が引越し先に変わるので印鑑登録に関して深く考える必要性は全くありません。

引越し先で新しく印鑑登録するにはどうすればいいの?

違う市区町村に引越す場合は印鑑登録の廃止手続きを行って登録情報を抹消することになりますが、次に必要になるのは引越し先での印鑑登録です。

印鑑登録は必ずしも必要となるわけではありませんが、万が一悪質な被害に遭った時に不当であることを証明する為にも印鑑登録を行った方が良いでしょう。

では、印鑑登録の方法をご説明しましょう。

印鑑登録はその日のうちに終わることがほとんど!

まず最初に、引越し先の市区町村の役所で転入届を提出します。

その後に印鑑登録を行いますが、その時に必要になるのは、

・登録する自分のオリジナルの印鑑
・免許証や健康保険証、パスポートなどの身分証明書
・印鑑登録申請書

以上の3つです。

手続き自体に時間はかからないので、スムーズに手続きが進められれば転入届を提出するついでに印鑑登録を済ませることが出来るでしょう。

手続きが完了すれば新しい印鑑登録証が発行されますが、印鑑登録の際に登録手数料が発生します。

登録手数料は市区町村によって変わり、無料から500円程度かかるでしょう。

また、変形しやすい印鑑や大きすぎたり小さすぎる印鑑、印鑑を押した時に判読が難しい印鑑、シャチハタなどの市販の印鑑は登録出来ない印鑑として扱われてしまうので注意が必要です。

なお、この印鑑登録も代理人が行うことが可能であり、

・印鑑登録申請書
・申請する人の自署押印がされた委任状
・登録する印鑑
・申請する人の身分証明書のコピー
・代理人の身分証明書
・代理人の印鑑

以上が必要になります。

手続きはすぐに済むのがほとんどなので代理人が手続きを行うケースはそれほど多くないかもしれませんが、忙しくて印鑑登録を行っている暇がない人は代理人に頼むのが得策です。

さいごに

印鑑登録と聞くとそこまで聞き慣れないかもしれませんが、自分の印鑑が悪質なことに利用されない為に重要なことです。

悪質な行為が自分自身の手によるものではない不当なものだと証明する為に必要なので、印鑑登録をしてなかったことで後悔したケースもあるでしょう。

幸いにも他の手続きと比べると簡単に済ませられるので、余程の理由がない限りは印鑑登録を行った方が良いのではないでしょうか。

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