引越しの際に複数の業者に見積もりを依頼する相見積もりを行う場合、値下げ交渉を行う余地が生まれてきます。
できることなら引越し料金が安いに越したことはありませんし、交渉しないのではもったいないでしょう。
しかし、状況も理解しないまま交渉しようとしても失敗してしまう可能性があるので、相見積もりを依頼する中で様々な方法を考える必要性があります。
もちろん訪問見積もりをする場合は、他の業者と鉢合わせることがないようにしないといけません。
そこで、相見積もりを依頼する際に交渉するコツなどをご説明しましょう。
引っ越しのためにある引越し業者に見積もりを取ったら73,300円でした。
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もくじ
相見積もりを取る時のコツ
複数の業者に相見積もりを取る際には、覚えておきたいコツがあります。
ただ普通に相見積もりを取っていたのでは思うように業者が選べない可能性があるので、コツが分かればベストな引越し業者が見つけやすくなります。
では、相見積もりを行う時のコツをご説明しましょう。
ポイントはできる限り間隔を開けずに
通常通り一社ずつ見積もりを取っていたのでは、時間がいくらあっても足りません。
複数の業者に相見積もりを取る際には、できる限り間隔を開けずに見積もりを依頼するのがコツです。
自分がベストだと思う業者を先に複数選んでおき、次に間隔を開けずに見積もりを申し込めれば一日の間に効率良く見積もり結果を知ることができます。
もちろん引越し業者によってはその日のうちに見積もり結果が出せないこともあるので、そこは我慢して見積もりを依頼しましょう。
訪問見積もりの際には、時間を開けるようにしよう
ただネット上で複数の業者に相見積もりを依頼するだけなら間隔を開けない方がベストですが、相見積もりともなればそういうわけにはいきません。
もしもそれぞれの引越し業者が訪問見積もりをさせてほしいと言ってきた時、両方とも同じ時間帯に訪問見積もりをしてもらうのはNGです。
何故なら引越し業者が訪問見積もりをする為に現場に鉢合わせてしまうとトラブルの元になりかねないからです。
次の業者が来るまで時間がないとなると今見積もりをしている業者も慌ててしまいますし、作業や交渉にも支障が出てしまうので、訪問見積もりをする際には時間を開けるのが大切でしょう。
少なくとも余裕を持って見積もりや交渉などを行う為にも、2時間程度の間隔を開けるようにしましょう。
とはいえ、訪問見積もりを行う場合だと業者が契約を勝ち取る為にいつまでも粘ってくる可能性があるので、時間制限がある中でこちらのペースに持ち込むことも大切です。
そこで、業者が訪問見積もりに来たら「1時間ほどで外出しなければならない」「1時間後に次の業者が来る」などといって時間制限があることを伝えましょう。
すると業者は時間制限がある中で見積もりを済ませなければならなくなるので、いつまでも粘る余裕がなくなります。
また、見積もりの作業の為に確保する時間は30分程度で終了させるようにして、後の時間は質問や交渉をする為の時間として使いたいことも伝えましょう。
そうすることによって質問と交渉の時間を同時に確保することができるので、一日の間に効率良く見積もり結果を比較することができます。
訪問見積もりをしている時に交渉するポイント
次々に引越し業者の訪問見積もりを行う際には、様々なポイントがあります。
交渉を有利に導くことももちろんですが、見積もりを始める時にチェックしておきたいこともあるので注意しましょう。
では、訪問見積もりを行う際の様々なポイントについてご説明しましょう。
見積もりを始める前に、約款を見せてもらう
訪問見積もりを始める際に時間がないことや質問の時間を確保することを伝えたら、忘れずに標準引越運送約款を見せてもらいましょう。
標準引越運送約款とは引越し業者を依頼する際に契約した内容を規定したもので、正規の引越し業者であることを証明する為のものです。
この標準引越運送約款は国土交通省が定めている正式なものであり、この約款がない業者は信用できないと思っていいでしょう。
業者が独自で引越運送約款を作成して国土交通省の認可を受けているケースもあります。
なぜ信用できないのかというと、法律によって標準引越運送約款か独自の引越運送約款を提示する義務があるからです。
約款をしっかり持っている業者であれば、こちらから見せてほしいと言わなくても自動的に見せてくれることがほとんどです。
しかし、約款を持っていても見せることを忘れている場合もあるので、少し経っても見せてくれなかった場合は見せてもらうようにしましょう。
先に貴重品があることを申告する
運んでもらう荷物の中に貴重品が含まれている場合は、見積もりの際に貴重品を運ぶことをしっかりと伝えましょう。
もし貴重品が含まれていることを伝えなかった場合、運送中に貴重品が破損・故障したとしても業者に損害賠償を求めることができません。
貴重品があることを含めて見積もってもらうのが大切です。
引越しの内容を詳しく伝える
見積もりの際に交渉する上で欠かせないのが、引越しの内容を詳しく伝えることです。
引越しする日時や引越し先の住所や周辺の状況、引越し先に運ぶ荷物と運ばない荷物など、詳しい内容を伝えないと業者は正確な見積もり金額を出すことができません。
見積もりを出す時はその場の情報によって決まる為、見積もり内容によっては赤字になってしまいます。
見積もりが正確でない場合は赤字にならないように、予め高い見積もり金額を出さざるを得ないのです。
相見積もりの場合は特に重要で、どの業者に対して優柔不断な態度を取っていると比較がしづらくなり、損することにもなりかねません。
見積もりの前に引越しの内容を詳しく決めておかないと、交渉したくてもできなくなるので注意しましょう。
引越しする日時を伝える時に、時間に融通が利かせられるようにする
先ほど引越しする日時を伝えるとご説明しましたが、もしも引越しの日程に余裕があるのであれば業者にいつ頃なら引越し料金が安くなるのか探ってみましょう。
もちろん時間に余裕がない人は実践できませんが、1週間ほど引越しする日程に余裕があるなら、いつ頃なら料金が安いかそれとなく聞くのが得策です。
基本的に引越しは土日祝日より平日、大安より仏滅といったように日によって料金が安くなります。
業者毎に忙しさも違うので、相見積もりをする際には業者ごとに引越しする予定日の前後で引越し料金が安い日はないか質問してみましょう。
予定日に引越す場合だとそれほど変化がない場合でも、それ以外の日なら引越し料金が安い可能性があります。
業者ごとに自分で梱包しなければならないのは何かを聞く
見積もりをする時に忘れてはならないのが、自分は何を梱包しなければならないのかについてです。
基本的に荷物は自分で梱包しなければなりませんが、大型の家具家電などは業者が梱包します。
しかし、中にはどれを梱包してどれを梱包しなくてもいいのか分からないケースがあります。
したがって業者に梱包する荷物としなくていい荷物を聞くことが大切です。
もちろん他の業者も同じように梱包するかしないかを聞くだけでなく、一部の荷物も梱包したら金額はいくらになるかどうかも聞きましょう。
梱包するかしないかで料金が変わることも多いので、忘れないようにしましょう。
大型の家具家電は設置まで行ってくれるのかどうか
多くの引越し業者は基本的に大型の家具家電の設置まで行ってくれますが、一部の業者は設置してくれないこともあります。
場合によっては設置を行った場合は別途料金がかかる可能性があるので、相見積もりをする全ての業者に設置する前提で見積もりを取らなければなりません。
家具家電の設置を行ってくれるのか、もし設置してくれない場合は設置を依頼すると料金が発生するのかなどを細かく聞きましょう。
聞いておきたい色々
他にも様々なことを聞く必要性があります。
たとえば荷造りをするのに必要なダンボールやガムテープといった梱包資材には費用がかかるのか、万が一事故が起こった場合に補償してくれる保険の内容。
どんな場合に追加料金が発生するのかなど、交渉する上で欠かせないことばかりです。
思わぬところで料金がかかってしまうのは避けたいので、細かく質問するのがコツです。
即決は厳禁
相見積もりをする上でのポイントは、見積もりを行った全ての見積もり結果を比較することです。
しかし、業者の中には契約を勝ち取る為にその場で即決契約を結ぼうと迫ってくることもあります。
「今なら割引する」
「今契約すれば内金や手付金が無料」
「今なら引越しする2日前までキャンセル料が無料」
「ダンボールは無料なので置いておきます」
以上のような甘い言葉に引っかかってはいけません。
そもそも標準引越運送約款には内金や手付金が無料であること、そして引越しする2日前までキャンセル料が無料であることが既に記載されています。
それをあたかも『今なら』と強くアピールしてくる業者は逆に信用できない業者として扱った方が良いでしょう。
割引してくれるといってもどれくらい値引きしてくれるのか分かりませんし、他の業者と比較しなければ決めることはできません。
また、無料のダンボールを置いてくれるのは一見するとラッキーだと思うかもしれませんが、実際はダンボール代を他の項目に上乗せしているだけで厳密には無料ではありません。
ダンボールを強引に置いていく手法はこちらが引越しをキャンセルしにくくする為の方法なので、後々トラブルにならない為にもダンボールを置くのは断りましょう。
さいごに
引越しの際の見積もりは非常に重要なので、相手のペースに乗せられないようにするのがポイントです。
細部まで確認してみると落とし穴が見つかる可能性がありますし、即決を迫る業者は逆に信用できません。
相見積もりを行う以上は、きちんと全ての業者の見積もりが終わってから決めましょう。
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